朝7時。子どものおでこに手を当てたとき、じわっと広がるあの熱さ。
「……また、だ」
思わずため息が出て、次の瞬間にもう頭の中で段取りが始まる。職場への連絡、今日の会議、誰かに頼まないといけない仕事——。そして最後に、どっと押し寄せてくるあの感覚。
迷惑かけてごめんなさい。また休んでごめんなさい。私、ダメなお母さんで、ダメな社員で……。
[say name=”エル” type=”l”]また休む連絡、毎回どきどきしませんか?「ごめんなさい」が口から出る前に、胸がぎゅっとなる。その感覚、すごくよくわかります。[/say]
この記事を読んでいるあなたも、きっとその朝を知っている。何度経験しても慣れない、あの罪悪感を。
罪悪感の正体は「いい人でいたい」気持ちから来ている
まず最初に、一つ聞かせてください。
あなたは、「職場の人に迷惑をかけてはいけない」「自分の穴は自分で埋めるべき」と、心のどこかで信じていませんか?
私はそうでした。
子どもが熱を出すたびに「また私のせいで誰かが余分に働く」と思って、申し訳なさで胸がいっぱいになっていた。でもある日気づいたんです。
その罪悪感は、あなたが「いい社員」「いい同僚」であろうとしているから生まれている。
つまり、罪悪感を感じるのは、あなたが職場のことをちゃんと考えているから。いい加減な人は、そもそも罪悪感なんて感じません。
責任感があるから、苦しい。それだけのことなんです。
罪悪感を感じるのは、あなたが職場のことをちゃんと考えているから。いい加減な人は、そもそも罪悪感なんて感じません。
— ポイント
「迷惑かけてる」は、本当に本当のこと?
「でも実際に、迷惑はかけてるじゃないか」——そう思いますよね。
たしかに、その日の業務は誰かがカバーします。でも少し立ち止まって考えてみてください。
あなた自身は、同僚が子どもの体調不良で休んだとき、どう思いましたか?
「大変だな、仕方ないな」と思いませんでしたか?「あの人のせいで最悪だ」とは、思わなかったはずです。
人は他人に対しては寛容なのに、自分に対してだけ厳しくなる。これ、すごくよくあることなんです。
職場の同僚たちも、たぶん同じです。あなたが思っているほど、責めていない。むしろ「お互い様」って思っている人の方が、ずっと多い。
子どもの側から見ると、見えてくること
私が一番ハッとしたのは、子どもの視点で考えたときのことでした。
熱があって、体がしんどくて、不安な気持ちでいっぱいの子ども。そのそばに、ため息をついてスマホを見ながら「ごめん、ごめん」と謝っているお母さんがいる——。
子どもは何を感じるでしょう。
「私のせいでお母さん、困らせてる」
小さな胸で、そう思っているかもしれない。
休んでそばにいてあげることは、仕事の穴を開けることじゃなくて、子どもに「あなたが大事」と伝えることです。それは、誰にも代わりにできないことです。
罪悪感をゼロにしなくていい
ここで一つ、伝えておきたいことがあります。
「罪悪感を手放して!」と言いたいわけじゃないんです。罪悪感を完全になくそうとすると、逆に疲れてしまう。
ゼロを目指さなくていい。ただ、少し小さくするだけでいい。
「迷惑かけてごめん」と思う気持ちは、あってもいい。でもそれだけで自分を責めて消耗するのは、もうやめてみませんか。
職場には「お互い様」が積み重なって成り立っている部分がある。あなたもきっと、誰かのお互い様を受け取ってきたはずだから。
私が実践している”切り替え”の小さな習慣
最後に、私がやっていることを少しだけシェアします。
① 職場への連絡は「シンプル&一度で済ます」
謝り過ぎると、かえって相手も困ります。「本日、子どもの体調不良のためお休みをいただきます。○○の対応は△△さんにお願いできますか」——これだけでいい。謝罪より、引き継ぎを丁寧に。
② 休んだら「仕事モード」を完全オフにする
中途半端にスマホを気にするのが一番消耗します。「今日は子どものそばにいる日」と決めたら、思い切って休む。集中して看病した方が、早く回復することも多い。
③ 「ありがとう」で返す
職場に戻ったとき「ご迷惑おかけしました」より「助かりました、ありがとうございます」の方が、空気が温かくなります。謝罪ではなく感謝で返す——これだけで、自分の気持ちもすこし軽くなります。
今日もお疲れさまでした
子どもの体調不良で休む朝は、何度経験しても慣れないし、楽にもならない。
でも、あなたが仕事を休んでそばにいること——それは「迷惑をかけること」じゃなくて、子どもに「あなたが一番大切」と体で伝えることです。
罪悪感を全部なくさなくていい。ただ、今日一日、少しだけ自分を責めるのをお休みしてみてください。
それだけで、十分です。
📝 今日のまとめ
- 罪悪感の正体は責任感。感じるのは、あなたが真剣だから
- 「迷惑かけてる」は思っているほど本当じゃない
- 子どものそばにいることは、最高のケア
- ゼロにしなくていい。少し小さくするだけでOK
もし「誰にも言えない、職場でのしんどさや人間関係の疲れ」を一人で抱えているなら、話を聞いてもらうだけでも心が軽くなることがあります。


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