「もっとちゃんとやれたはず」「あそこが足りなかった」——何かをやり終えた後に、できなかった部分ばかりが目に入る。
そういう思考の癖、ずっと持ち続けてきた。
完璧じゃないと、やった意味がない気がしてしまう。でも完璧を目指すほど、疲れる。どこかで「もういいや」と投げ出したくなる。
そのループを抜け出したくて、「70点でいい」という考え方を試してみた。
完璧主義の正体
完璧主義って、向上心じゃないんだと気づいた。
向上心は「もっとよくしたい」という前向きな力。でも完璧主義は「足りないと恥ずかしい」「失敗したくない」という恐れから来ていることが多い。
だから完璧を目指しても、達成感より安堵感——「失敗しなかった」という安心しかない。そして次もまた「完璧にしなきゃ」という重さを引っ提げて始めることになる。
終わらない消耗戦だ。
70点の練習を始めた
最初は「70点でいい」と言い聞かせるのが怖かった。手を抜くみたいで、自分を甘やかすみたいで。
でもやってみると——70点って、案外ちゃんとしている。
部屋の掃除を「完璧に」しようとすると始める気力がいる。でも「70点、まあまあきれいなら今日はOK」と思うと、動ける。結果、何もしないより100倍マシな部屋になる。
仕事のメールも「完璧な文章」を探して時間をかけるより、「伝わればいい70点の文章」で送る方が、相手も待たせない。
70点は、怠惰じゃない。動き続けるための基準値だ。
「残り30点」は捨てていい
完璧を目指す時間とエネルギーの多くは、最後の「30点分」に消える。
70点から100点へ上げるコストは、0点から70点へ上げるコストより、はるかに大きい。
その30点分を別のことに使ったら——もう一個70点のことができる。休む時間が生まれる。家族と話す時間ができる。
人生全体で見たら、その選択の方が豊かかもしれない。
「まあいっか」が言えるようになった
今でも完璧主義の癖は消えていない。何かやるたびに「もっとできたかも」という声は聞こえる。
でも以前と違うのは、その声に全力で応えなくていい、と思えるようになったこと。
「まあ今日は70点だったな。十分だ」
この「まあいっか」が言えるようになるだけで、毎日がずいぶん軽くなる。
今日の自分に「70点、よくやった」と言ってみてください。
Written by エル

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